「FP3級のライフプランニングでは何を覚えればいいの?」と疑問を感じている方も多いでしょう。
たしかに、この分野は何を学ぶんだ…
本記事では、FP3級のライフプランニングの考え方と手法について詳しく解説していきます。
FP3級の過去問も紹介しているので、参考にしてください。
【FP3級】ライフプランニングで必要な3大資金
ライフイベントの中で必要になる資金として、大きな割合を占めるのが以下の3大資金です。
3大資金 | 内容 |
---|---|
教育資金 | 子供の教育にかかるお金 |
住宅取得資金 | 家を建てるのにかかるお金 |
老後資金 | 老後の生活で必要なお金 |
たしかに、「老後2,000万円問題」とか言われているもんね…
【FP3級】ライフプランニングの流れ
ライフプランニングをする流れは、以下の通りです。
- 顧客が希望すること・目的・現状などの情報を集める
- 集めた情報をもとにして課題・問題を見つける
- 問題を解決するための対策や計画を立てる
- 計画を実行する顧客をサポートする
へぇ~!FPの仕事内容もこんな感じなのか!
知らずにFP3級の勉強をしてたの…?
【FP3級】ライフプランニングで使用するツール
ライフプランニングで使用するツールは、以下の3つがあります。
- ライフイベント表
- キャッシュフロー表
- 個人バランスシート
それぞれのツールは、FP3級の実技試験で頻繁に用いられているので、読み取り方が分かるようにしておきましょう!
ライフイベント表
ライフイベント表とは、ライフイベントと必要な資金をまとめた表のことを指します。
キャッシュフロー表
キャッシュフロー表とは、将来的な収入・支出・貯蓄の額を予想するための表です。
「キャッシュは現金」「フローは流れ」
つまり、お金の流れだね!
キャッシュフローの収入欄は、「可処分所得」が記載されています。
可処分所得は、以下の計算式で表されます。
可処分所得 = 年収 – (社会保険料 + 所得税 + 住民税)
キャッシュフロー表は、下の画像のようなイメージだよ!
この過去問については、後で解説します!
出典:日本FP協会 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定実技試験2024年1月
個人バランスシート
個人バランスシートとは、資産と負債のバランスを表にまとめたものです。
【FP3級】ライフプランニングの考え方と手法の過去問を解いてみよう
ライフプランニングの考え方と手法で使用するツールは、実際に使ってみるとわかりやすいので、FP3級の過去問を見ていきましょう!
しっかりと使い方を身に付けるためにも、問題をたくさん解いてみることがおすすめです!
FP3級:ライフプランニングの考え方と手法の問題①
- ア:611
- イ:199
- ウ:1,041
出典:日本FP協会 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定実技試験2024年1月
答え:3
①アの解き方は以下の通りです。
基本生活費が593万円スタートで変動率が1%となっているので、毎年1%ずつ増やしていきます。
「ア」の部分まで3年あるので、
593万円 × 1.01 × 1.01 × 1.01 = 610.968万円 で、四捨五入をすると約611万円となります。
②イの解き方は以下の通りです。
年間収支は、収入合計から支出合計を引き算して求めます。
(本人)の収入は634万円
(妻)の収入は572万円から1%増えているので、572万円 × 1.01 = 577.72万円
収入合計は、634万円 + 577.72万円 = 1,211.72万円
収入合計1,211.72万円 – 1,013万円 = 198.72万円 で、四捨五入をすると約199万円
③ウの解き方は以下の通りです。
金融資産残高は、毎年1%ずつ増えていきます。
896万円 × 1.01 = 1,039.96万円
さらに、その年の年間収支を加えた金額が金融資産残高になります。
1,039.96万円 + 135万円 = 1,039.96万円 で、四捨五入をすると1,040万円
以上のことから、誤っているのは③です。
FP3級:ライフプランニングの考え方と手法の問題②
出典:日本FP協会 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定実技試験2023年5月
答え:3
資産合計から負債を差し引いたものが「純資産」です。
純粋な資産だ!
まずは、保有財産をすべて足し算します。
120万円 + 100万円 + 40万円 + 110万円 + 15万円 + 3500万円 = 3,885万円
そして、負債の3,400万円を引くと純資産が求められます。
資産合計3,885万円 – 3,400万円 = 485万円
よって、答えは③になります。
【FP3級】ライフプランニングの考え方と手法のまとめ
本記事では、FP3級のライフプランニングの考え方と手法を紹介しました。
ライフプランニングで使用するツールについては、FP3級の実技試験で頻繁に使用されているため、読み取れるようになっておくことが大切です。
今回の分野は、特に覚えておくことはないよ!