「FP3級の国民年金が覚えられない!」
「FP3級を受けるなら、国民年金で何を覚えればいいの?」
FP3級の勉強を始めたばかりの方は、国民年金の分野で学ぶべきポイントが分からずに困っている方も多いでしょう。
僕も訳が分からない状態で勉強していたから、なかなか覚えられなかったよ…
本記事では、FP3級で覚えておきたい内容に絞って、国民年金の分野をわかりやすく解説していきます。
FP3級の国民年金の分野で、実際に出題された過去問も紹介しているので、参考にしてください。
【FP3級】国民年金(基礎年金)とは?
国民年金は、公的年金であり、日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人が加入する必要があります。(強制加入)
きょ、強制なんだね…
国民年金の被保険者
国民年金の被保険者は、第1号被保険者・第2号被保険者・第3号被保険者の3つに分かれています。
国民年金の被保険者の区分は、以下の通りです。
第1号被保険者 | 第2号被保険者 | 第3号被保険者 |
---|---|---|
・自営業や学生、無職など ・20歳以上60歳未満 | ・会社員や公務員 ・年齢は制限なし | ・第2号被保険者に扶養されている配偶者 ・20歳以上60歳未満 |
FP3級の国民年金では、「20歳以上60歳未満」をよく問われるから覚えてね!
介護保険の分野でも、第1号被保険者と第2号被保険者があったわね。
国民年金の被保険者と区別して覚えましょう!
参考:第1号被保険者|日本年金機構
参考:第2号被保険者|日本年金機構
参考:第3号被保険者|日本年金機構
【FP3級】国民年金の第1号被保険者
国民年金の第1号被保険者では、いくつか覚えておくことがあるので、さらに詳しく解説していきます。
第2号被保険者・第3号被保険者は、自分で国民年金の保険料を納付する必要がありません。
しかし、第1号被保険者や任意加入被保険者は、保険料を自分で納付する必要があります。
国民年金の第1号被保険者:保険料と納付期限
国民年金の第1号被保険者の保険料は、月々16,980円(令和6年度)です。
また、納付期限は原則として「翌月末日」に設定されています。
国民年金の保険料を滞納してしまった場合は、2年以内の分は追納できます。
ここは、FP3級の試験でほとんど出てこないから、難しい人はスルーしよう!
国民年金の第1号被保険者:免除と猶予
国民年金の第1号被保険者は、国民年金の保険料を「免除・猶予」してもらうことができます。
国民年金の保険料の免除・猶予は、以下の5つがあります。
国民年金の猶予・免除 | 簡単な説明 |
---|---|
法廷免除制度 | 対象:障害年金や生活保護を受けている方 免除:全額免除 |
申請免除 | 対象:本人・世帯主・配偶者の前年所得が一定額以下で保険料の納付が困難な方 免除:全額免除・3/4免除・半額免除・1/4免除 |
産前産後期間の免除制度 | 対象:出産予定日または出産日が属する月の前月から4ヶ月間に該当する第1号被保険者 免除:全額免除 |
学生納付特例制度 | 対象:第1号被保険者(学生)で所得が一定以下 猶予:保険料の納付が猶予 |
納付猶予制度 | 対象:20歳以上50歳未満で本人・配偶者の前年所得が一定以下 猶予:保険料の納付が猶予 |
国民年金の免除・猶予は、FP3級の試験でほとんど出てこないから、スルーしてもOK!
次に紹介する国民年金保険料の「追納」は、FP3級の試験を受けるなら覚えておきましょう!
国民年金の第1号被保険者:追納
先ほど紹介した「国民年金の第1号被保険者:免除と猶予」で、国民年金の保険料を免除・猶予してもらった場合は、後から保険料を納める(追納する)こともできます。
国民年金の免除・猶予を受けた場合は、10年以内であれば追納することが可能です。
免除・猶予されていない場合は、2年以内の分が追納できるんだったね!
そういうこと!免除や猶予をしてもらった場合は「10年以内」の追納ができる!
ここは、FP3級の試験でもよく問われるから覚えておきましょう!
【FP3級】国民年金の過去問を解いてみよう!
FP3級の国民年金の分野で、実際に出てきた問題を解いていきましょう。
知識を定着させるためには、問題を解くことが大切だよ!
FP3級:国民年金の過去問①
国民年金の第1号被保険者とは、日本国内に住所を有する20歳以上65歳未満の者であって、国民年金の第2号被保険者および第3号被保険者のいずれにも該当しない者をいう。
出典:日本FP協会 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験2024年5月
答え:×
国民年金の第1号被保険者は、20歳以上60歳未満の自営業や学生、無職の方(第2号被保険者・第3号被保険者以外)を対象としています。
みんなはちゃんと正解できたかな?
介護保険の第1号被保険者は65歳以上、第2号被保険者は45歳以上65歳未満でしたね!
FP3級の試験では、よくひっかけられるので、区別しておきましょう!
FP3級:国民年金の過去問②
国民年金の学生納付特例制度の適用を受けた期間に係る保険料のうち、追納することができる保険料は、追納に係る厚生労働大臣の承認を受けた日の属する月前10年以内の期間に係るものに限られる。
出典:日本FP協会 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験2024年1月
答え:〇
「学生納付特例制度」では、学生が国民年金の保険料の納付に猶予が与えられます。
猶予を与えられた場合、追納できる期間は10年でした。
免除・猶予を受けていない場合は、2年が追納できる期間です。
FP3級:国民年金の過去問③
国民年金の保険料免除期間に係る保険料のうち、追納することができる保険料は、追納に係る厚生労働大臣の承認を受けた日の属する月前( )以内の期間に係るものに限られる。
- 2年
- 5年
- 10年
出典:日本FP協会 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験2023年1月
答え:3
「保険料免除期間」と書いてあるため、追納できる期間は10年でした。
免除・猶予を受けていない場合は、2年が追納できる期間です。
FP3級の国民年金の分野では、10年ばかりが聞かれているから、10年を覚えておこう!
【FP3級】国民年金のまとめ
本記事では、FP3級で最低限覚えておきたい内容に絞って、国民年金をわかりやすく解説しました。
暗記する内容はそれほど多くありませんが、ひっかけ問題が多いため、しっかりと知識を整理しておくことが大切です。
国民年金の「第1号被保険者・第2号被保険者・第3号被保険者」の区別をしておこう!
国民年金の免除・猶予を受けた場合は、「10年までさかのぼって追納ができる」ことも覚えてくださいね!
国民年金の分野をマスターして、PF3級の試験に合格しましょう!